近年我が国の保健医療水準は著しく向上し、世界一の長寿国となり未曾有の高齢社会を迎えた。一方ではがん、心臓病等の生活習慣病や精神疾患が増加して疾病構造に大きな変化が起きている。これらを背景に断食療法、東洋医学、自然療法等様々な健康法が提唱、実践されており、近代科学の盲点をついた療法として一定の治療効果を挙げていることも否定できないが、科学的な検証を受け、体系的に整備されたものは少なく、健康増進法ともあまり関係づけがなされていない。 科学的な裏づけを十分行うことにより、これらの療法や健康増進法を検証し、健康を保持増進する適切な方法論の確立が急務となっているので、クナイプ療法の研究普及がこの社会的要請に対する一つの回答であると考えます。 クナイプ療法は、19世紀後半にドイツのセバスチャン・クナイプにより提唱、実行された自然療法であり、その後100年間、医師、研究者によって漸次改良され、目覚しい発展を遂げ、世界36カ国で実践され、ドイツ・オーストリーでは保険診療に組み込まれており、多くの専門スタッフを擁する医療施設が整備され、国家的な医療として発展している。 財団法人大阪クナイプ療法協会は、クナイプ療法の研究、研修を行い、療法の啓発、普及を目的として設立するものであり、近代医学の成果を取り入れつつ、日本の実情に合致した療法に発展させ、クナイプ療法と森林浴等を総合したリハビリテーション施設として「クナイプランド」の建設を目指している。 |